小学校受験の面接でよく聞かれる質問:子ども・保護者別の質問例
公開日 2026年8月18日
「小学校受験 面接 質問」で検索すると、100問、200問といった質問リストがいくつも出てきます。保存はしたものの、いざお子さんと練習しようとすると手が止まってしまう——そんな保護者の方は少なくありません。
質問の数は多くても、聞かれるテーマは子ども・保護者ともに5つ程度に整理できます。大切なのは全部を覚えることではなく、それぞれの質問で学校が何を見ようとしているのかを理解しておくことです。
まず知っておきたい:面接の4つの形式
準備を始める前に、志望校がどの形式かを確認しておきましょう。小学校受験の面接は、大きく4つに分かれます。
- 保護者面接——保護者のみ
- 保護者・志願者面接(親子面接)——親子で一緒に
- 志願者面接——お子さんのみ
- 親子面接+志願者個別面接——両方を組み合わせる形式
このうち親子面接を行う学校が大半で、次いで保護者面接。お子さんのみの面接を実施する学校は2割程度とされています。つまり多くのご家庭にとって、保護者の準備は「あったほうがよい」ではなく「必須」です。
なお国立小学校では、複数の家庭が同時に受ける集団面接の形式も見られます。最も多い親子面接については親子面接の対策で詳しく扱っています。
実施時期も学校によってさまざまで、考査当日に行う学校、考査日とは別の指定日に行う学校、一次試験の合格者のみを対象とする学校などがあります。
今日からできること:志望校の募集要項で、面接の形式・実施日・所要時間を確認しましょう。形式がわかれば、準備の重点も決まります。
子どもへの質問:よく聞かれる5つのテーマ
お子さんへの質問は、5〜6歳が自分の言葉で答えられる範囲に収まっています。
1. 自分のこと
- お名前を教えてください
- 何歳ですか
- 幼稚園(保育園)の名前は言えますか
2. 家族のこと
- ご家族は何人ですか
- お父さんお母さんとどんな遊びをしますか
- お手伝いはしていますか
3. 幼稚園・保育園での様子
- 幼稚園では何をして遊びますか
- 仲のよいお友達はいますか
- 好きな給食は何ですか
4. 好きなもの・興味
- 好きな本は何ですか。どんなお話ですか
- 好きな遊びを教えてください
5. 生活習慣
- 朝は何時に起きますか
- 寝る前に何をしますか
学校が見ているのは答えの中身よりも、初対面の大人に対して自分の言葉で話せるかどうかです。難しい敬語を使えるかではなく、その子なりの言葉で表現できるかが問われます。
今日からできること:夕食のときに「今日は幼稚園で何をしたの」と聞き、2〜3文で話す練習を日常に組み込みましょう。
保護者への質問:よく聞かれる5つのテーマ
保護者への質問は、家庭の教育観と学校との相性を確かめるものです。
1. 志望理由——なぜ本校を志望されたのですか 2. お子さんについて——お子さまの長所と短所を教えてください 3. 家庭の教育方針——ご家庭で大切にされていることは何ですか 4. 日常の様子——休日はどのようにお過ごしですか 5. しつけ——しつけで気をつけていることはありますか
立派な言葉を並べることが目的ではありません。ご家庭で実際に行っていることを、具体的に伝えられるかどうかが問われています。「読書を大切にしています」よりも、「毎晩寝る前に20分、本人が選んだ本を一緒に読んでいます」のほうが、はるかに伝わります。
志望理由の組み立て方については志望理由の答え方で詳しく扱っています。
今日からできること:ご夫婦で、実際の生活の中から「これは続けている」と言えることを3つ書き出してみてください。それがご家庭の教育方針です。
質問リストの「正しい使い方」
100問のリストは、覚えるためのものではなく、テーマの傾向をつかむためのものです。
おすすめの使い方は次のとおりです。
- リストをテーマ別に分類する(上記の5テーマに当てはめる)
- 各テーマから1〜2問だけ選んで、実際に話してみる
- 答えの「内容」ではなく「話し方」を見る
- 答えられなかった質問はメモしておき、日常会話の中で自然に触れる
全部の質問に答えられるようにする必要はありません。本番で聞かれるのはせいぜい数問ですし、リストにない質問が出ることのほうが普通です。
今日からできること:リストの中から、お子さんが答えにくそうな質問を5問だけ選んでください。まずはそこから始めれば十分です。
暗記させてはいけない理由
準備を進めるうちに、つい「模範解答」を作って覚えさせたくなります。ですが、これは避けたほうが賢明です。
理由は3つあります。
第一に、面接官は暗記に気づきます。毎年多くのご家庭を見ている面接官にとって、練習された答えと自分の言葉は区別がつきます。準備された完璧な回答が、かえってよくない印象につながることもあります。
第二に、追加の質問に対応できなくなります。「好きな本は?」に暗記した答えを返せても、「どんなところが面白かったの?」と聞かれた瞬間に止まってしまいます。
第三に、お子さんの負担になります。「正しく言わなければいけない」という緊張は、5〜6歳の子どもにとって大きなプレッシャーです。
今日からできること:練習のとき、毎回少しずつ違う言い方になっても直さないでください。それは暗記していない証拠であり、望ましい状態です。
家庭でできる準備の進め方
無理のない進め方は、次の3段階です。
第1段階(〜2か月前):日常会話を増やす。面接という言葉は出さず、食卓や移動中の会話で「話す・聞かれる」経験を積みます。
第2段階(1〜2か月前):テーマ別に短く練習する。週2〜3回、1回10〜15分。1回につき1テーマだけ扱います。
第3段階(1か月前〜):本番の流れを通す。入室、挨拶、着席、受け答え、退室までを一度通します。可能であれば祖父母や親戚など、お子さんが慣れていない大人に協力してもらうと効果的です。
直前の1週間はむしろ練習を減らし、生活リズムを整えることを優先してください。この時期に伸びるのは能力ではなく、緊張だけです。
お受験面接らくらくには、自己紹介・家族・生活習慣・状況判断・志望動機・保護者面接といったカテゴリー別に質問が収録されており、それぞれに「面接官が見ているポイント」と答えの組み立て方(模範解答ではありません)が添えられています。録音機能で受け答えを聞き返すこともできます。
よくある質問
面接の準備はいつから始めればよいですか
本格的な練習は試験の2〜3か月前からで十分です。それ以前は、日常会話を増やすことがそのまま準備になります。早く始めすぎると、肝心の時期にお子さんが飽きてしまうことがあります。
子どもは敬語を使えたほうがよいですか
必須ではありません。5〜6歳のお子さんに求められているのは、正しい敬語よりも「自分の言葉で伝えられること」です。「です・ます」で話せれば十分で、無理に難しい言い回しを覚えさせると、かえって不自然になります。
子どもが答えられない質問があったらどうすればよいですか
「わかりません」と言えれば問題ありません。面接官は言い換えたりヒントを出したりして、その反応を見ています。ご家庭では「わからないときはわからないと言っていいよ」とあらかじめ伝えておくと、本番で固まりにくくなります。
保護者はどちらが答えるべきですか
学校から指定がある場合はそれに従います。指定がなければ、質問の内容に応じて自然に分担して構いません。ただしご夫婦で答えの方向性が食い違わないよう、事前にすり合わせておくことが大切です。教育方針について異なる説明をすると、一貫性を欠く印象になります。
願書に書いた内容と面接での答えは揃えるべきですか
揃えておくべきです。面接官は願書を読んだうえで質問しています。願書に書いた志望理由や教育方針と、面接での説明が食い違うと不自然に映ります。提出前に願書のコピーを取り、面接前に読み返しておきましょう。
子どもが極度に人見知りなのですが、不利になりますか
一概に不利とは言えません。学校は5〜6歳の発達の幅を理解しています。大切なのは、まったく反応できない状態を避けることで、活発である必要はありません。人見知りが強い場合の具体的な進め方は子どもが面接で答えられないときをご覧ください。
お受験面接らくらくは、カテゴリー別の質問集、模擬面接、そして「面接官が見ているポイント」の解説を収録しています。ご家庭で無理なく準備を進められます。App Storeで無料ダウンロード。